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薬局薬剤師が行う在宅医療(その1)

こんにちは。 オガワ薬局の小川です。

12月中旬となり、急に冷え込んできましたね。 皆様、体調は大丈夫ですか? まだまだ新型コロナウィルスの話題が続いていますが、いつもどおりにうがい手洗いを行っていただきたいと思います。

さて、オガワ薬局では在宅医療に率先して取り組んでいますので、薬局薬剤師が行う在宅医療についてまとめたいと思います。

今回は、言葉の説明を中心にまとめたいと思います。 医療の世界に限らず、よく似た言葉を使い分けなければ意味が正確に伝わらないことがありますよね。

そこで、在宅医療関係で使用されるよく似た言葉の意味を押さえておきましょう。

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1.在宅医療とは

在宅医療は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、理学療法士などの医療職、ケアマネジャー、ホームヘルパーなどの介護職など多くの方が連携して定期的に患者さんのご自宅など(*)を訪問し、ご家族も含めてチームとなって患者さんの生活を24時間対応でささえることです。

通院が困難となってしまっても、ご自宅などで治療をつづけながらの生活を希望する患者さんのために、患者さんのご自宅などに訪問して診療を行います。
(*)自宅など:自宅はもちろん、老人ホームや高齢者住宅も含みます。

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2.在宅療養と居宅療養

在宅医療には、提供される内容により在宅療養と居宅療養の2種類があります。

 ・在宅療養とは

  医師をはじめ医療職が患者さんのところに訪問して治療を行います。

  ご自宅などで生活をしながら、医療職が訪問して治療を行います。 通院せずに治療を受けているイメージです。

 ・居宅療養とは

  在宅療養と同様に、医師をはじめとした医療職がご自宅などに訪問して治療が提供されますが、それに加えて、担当のケアマネージャさんが付いて、生活の援助も提供されます。

  ご自宅などでの生活に介護を受けながら、通院せずに治療も受けているイメージです。

 

在宅療養と居宅療養の違いは、介護認定を受けているかどうかです。 介護認定を受けていれば居宅療養になります。

在宅療養と居宅療養の両方を提供する医療職には、介護保険優先の原則というものがあり、介護認定を受けていれば必ず居宅療養を提供します。

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3.訪問診療と往診

在宅医療、在宅療養、居宅療養について、イメージをつかんでいただけたかと思います。

さらに、訪問診療と往診という言葉もあります。

これらの言葉は、どのような違いがあるのでしょうか?

在宅医療や在宅療養、居宅療養とどのように違うのでしょうか?

 

実は、訪問診療と往診は、医師が患者さんのご自宅を訪問して診療を行うことを意味します。

・訪問診療

 医師が、診療計画を立て、定期的に患者さんのご自宅などを訪問し、健康管理を行います。

つまり、患者さんが病院やクリニックに通院するのではなく、医師にご自宅などに訪問してもらって、定期受診をしていることになります。

・往診

 急に具合が悪くなった時や、何か突発的な症状が表れた時に、患者さんやご家族の要請に応じてご自宅などに医師が訪問して診察を行うことを意味します。こちらは定期受診ではありません。

 

看護師が訪問することもありますが、看護師は医師の指示により訪問していますので、いづれにしろ、医師の存在が必ずあります。

まとめ

在宅医療、在宅療養、居宅療養、訪問診療、往診と、5つの言葉の違いについて、まとめました。

 

イメージとしては、

往診:緊急で医師に来てもらう場合

訪問診療:定期的に医師に来てもらう場合

在宅療養:定期的に医療職に来てもらう場合

居宅療養:定期的に医療職や介護職に来てもらう場合

在宅医療:上記を全部まとめて

となるでしょうか。

 

薬局薬剤師が行うことができるのは、在宅療養と居宅療養です。

ちなみに、患者さんが介護認定を受けているかどうかで呼び方を変えているだけで、提供する医療の内容は同じです。

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住所 岡山県津山市小原23-1
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